VIVITEK QUMI Q5 (モバイルプロジェクタ) を使ってみた

VivitekのQUMI Q5というモバイルプロジェクタをここ最近 自室で使っている。

アニメや映画を100インチ級の大画面で見たかった、というのが理由。TVという選択肢もあったが、値段が張るし、横幅2mの物体をおくスペースがない。

その点、モバイルプロジェクタは良い選択だった。90インチの大画面が6万円前後で手に入る。ちなみに画質はHD。この大画面に慣れると、正直、小さな画面でコンテンツを見るのが馬鹿らしくなる。また、本体の縦横のサイズは7インチタブレットぐらいだからほとんど場所をとらない。

ただ、使っているうちに今ひとつな点も見えてきたので、以下に書いておく。

・部屋を暗くしないといけない

このプロジェクターは、500lmという小型にしては良い輝度をもっているらしい。
ただ実際に使ってみると、部屋を暗くしないと90インチの大画面は綺麗に見えない。
これは買う前から予想していた問題点だったが、思っていた以上に不便だった。

まず、部屋が暗いから「ながら見」がしにくい。
雑誌を読んだり何かを整理したりしながらコンテンツを見る、というTVだとごく当たり前にできることがしにくい。

また、暗い部屋の中でプロジェクターの明るい光を見るため、目への刺激が強い。
僕の経験上では、夜寝る前に見ると寝付きが悪くなった。
僕は夜寝る前に使いたいことが多いので、これは困る。

・歪みのない長方形を投影するのが難しい

僕は棚の上にプロジェクターをおいて投影している。しかし、棚が若干傾いているのか、単純に投影するだけだと長方形が歪んでしまう。
そこでプロジェクターの下に小物を挟んで調整しているのだが、なかなか綺麗な長方形ができない。
1回だけならともかく、この調整をほぼ毎回 投影のたびにやるのはなかなか面倒。
(同様の理由で、天井への投影は全然ダメだった。天井が茶色で、色が汚くなったのもあるが)

ちなみに、高いプロジェクターであれば、自動で調整する機能があるらしい。
三脚という手もありそうだ。

・思ったこと

これまでのプロジェクタ技術は、広い範囲で使われているディスプレイ技術と比べると、映画館、会議室、ホームシアターなどの限られた場面での利用が主だった。ただ最近は、プロジェクション・マッピングや手のひらサイズのプロジェクタへの注目が高まる中で、プロジェクタ技術の利用場面が拡大している感じがある。そんなプロジェクタ技術が、今後、どんな展開を見せるかは非常に興味深い。

目の前のテーブルに20-30インチぐらいで投影できる、明るく小型なプロジェクタとかあったら欲しいな。友達とカフェで写真を見たりするとき、便利そう。
プロジェクタに限らず、持ち運べるスマホ向けセカンドスクリーンは結構需要ありそうだ。