CEATEC 2013に行ってきた

CEATEC 2013に行ってきたときのメモ。
自動車、ディスプレイの2つについて書く。

1.自動車

自動車向けパーソナルアシスタントが気になった。

自動車向けパーソナルアシスタントとしては、ホンダとカヤックの「ROAD DJ」、トヨタの「エージェント」があった。「ROAD DJ」は、位置情報やスマホ内の音楽データなどを元に、自動的に音声コンテンツを生成するサービス。アイデアは面白いと思ったけど、デモが今ひとつだったかな。デモ音声を何分か聞いてたけど、面白い話題が流れて来なかった。SNSで盛り上がっている話題のサマリや、リスナの好きそうなニュースのサマリを流してくれたら面白いかも。それか、Sportifyみたいな音楽ストリーミング機能をつけるか。トヨタの「エージェント」は、音声検索サービス。自動車向けをうたっていたけど、どのあたりが自動車向けなのかよくわからなかった。

SiriやGoogle Nowなどの汎用的なパーソナルアシスタントが広まりつつある中で、今後はある分野に特化したパーソナルアシスタントが出てくるのかなと思った。

他にもパーソナルモビリティーとかいうカテゴリでUNI-CUBWingletが展示されていたけど、いまいち何がすごいのか分からなかった。セグウェイとどう違うんだろう?

2.ディスプレイ

ホログラムやヘッドアップディスプレイ(HUD)など、話には聞いていたけど見たことのなかった技術を見れたのが良かった。それに、エアリアルイメージングプレート(AIP)のような想像もしなかった形のディスプレイを知れたのも良かった。

ホログラムは、どこかの大学の研究室が展示していた。期待以上の質だったけど実用化はもう少し先かなという印象。期待以上だったのは、カラーだったことと、ドット絵より大分良い画質だったこと。まだ単色でドット絵を描くぐらいのレベルだと思っていたから驚いた。一方で、まだ何かに使えるほどではないかな、とも思った。ゲーム、インテリア、デジタルサイネージ等、いろいろ応用分野はあると思うが、どう応用していくにせよ、表示する人物の表情が分かる程度の画質は欲しいし、最低でも20cm角の立方体ぐらいのサイズも欲しい(僕が見たのは10cm角の立方体ぐらい)。ちなみに展示スタッフに聞いたところでは、お値段は50万円とのこと。

AIPは、アスカネットという会社が開発した、ディスプレイの映像を浮かび上がらせるプレート。「ディスプレイの映像を浮かび上がらせる」といわれてもピンとこないかもしれないが、このプレートを既存のタブレットなどに対して使うと、文字通り「ディスプレイの映像が浮かび上がって」見える。しかもブース内の明るさ(曇の日ぐらいの明るさ)程度なら、浮かび上がった映像がかなりくっきりして見える。晴れの日ぐらいの明るさだと見にくくなってしまうそうだし、映像を浮かび上がらせる利点がよく分からないから、まだ使いどころが少ない思うが、発展していけば色んなところで使われていきそう。

ディスプレイ系の技術は、今後のデバイスの方向性を決めていく上で重要な要素技術の一つだから、今後もよく見ておきたい。


3.まとめ

今年のCEATECはいまいちだという前評判があったから行こうか迷ったし、事実 面白い技術がたくさんあったというわけではなかった。でも、技術を目で見て触れることで技術の理解が深まったし、AIPのような面白い技術も知れたから、行ってよかったと思う。